Nature New Zealand

魅力たっぷり、ニュージーランド!

ニュージーランドの大自然

ニュージーランドの大自然
ウエストコースト、コプランドトラックにて

ニュージーランドには、はるか昔から手付かずの自然がたくさん残されています。また、そのままの自然を残していこうと、ニュージーランド原産の動植物たちの保護活動も盛んに行われています。

そんな素敵なニュージーランドの大自然をご紹介していきたいと思います。

世界遺産

ニュージーランドには全部で3つの世界遺産があります。

Tongariro National Park(トンガリロ国立公園)【北島】

トンガリロ国立公園はニュージーランドで一番古い国立公園になります。

1990年に世界遺産に選定されました。火山の噴火によってつくられた地形で、富士山のような形の山もそびえ立っています。また、ここにはマオリの歴史も色濃く残されており、世界でもとてもめずらしい自然遺産と文化遺産を併せ持つ複合遺産となっています。

ここで人気なのが「トンガリロノーザンサーキット」というハイキングコースです。ループになっており、泊りがけで歩きます。
この一部を1日で歩く「トンガリロアルパインクロッシング」も人気で私も歩いたことがあります。
この詳細はブログ記事に書いてあります→旅の軌跡~national-park-village編~③

また、ウィンターシーズンにはスキーやスノーボードも楽しめます。トンガリロ国立公園で一番背の高いマウントルアペフにはニュージーランドで一番大きなスキー場「ファカパパスキー場」とその反対側の斜面に「トゥルアスキー場」があります。
こちらもブログ記事に詳しいことが書いてあります→旅の軌跡~national-park-village編~④

Te Wahipounamu(テワヒポウナム)【南島】

テワヒポウナムというのはニュージーランドの先住民、マオリの名前で「ヒスイの眠る場所」といった意味になります。ポウナムはグリーンストーン、翡翠を意味しており、昔からこの世界遺産エリアでは翡翠がたくさん採れることで知られています。ニュージーランドでは翡翠もとても有名です。

「ポウナム」についてもっと詳しく知りたい方はこちら

テワヒポウナムはフィヨルドランド国立公園、マウントアスパイアリング国立公園、アオラキ/マウントクック国立公園、そしてウエストランド国立公園の4つの国立公園で構成されています。

自然遺産として世界遺産に選定されたのは1990年。その面積はニュージーランドの国土の約10分の1を占めている、とても広いエリアになります。
ニュージーランドに昔から存在している原生林が広がり、ニュージーランド原産の珍しい鳥たちがたくさん生息しています。

人気の観光スポット「ミルフォード・サウンド」やニュージーランドで一番背の高い山「マウントクック」はこのテワヒポウナムの中にあります。

Sub Antarctic Islands(サブアンタークティックアイランズ)【その他】

こちらはあまり聞いたことがないかもしれませんが、ニュージーランドの南の小さな島々を併せてサブアンタークティックアイランズが構成されています。

アンタークティックというのは「南極の」という意味で、その名の通り限りなく南極に近い場所に位置しており、簡単にはこちらに足を運べないかもしれません。

国立公園

ニュージーランドには全部で14の国立公園がありますが、それぞれに特徴があり、たくさんのトレッキングやハイキングのコースがあります。

Department Of ConservationのWebサイトから引用

北島

・トンガリロ国立公園

こちらは先ほど世界遺産のところで紹介しました。
北島の心臓とも呼ばれているLake Taupo(タウポ湖)の南側にある国立公園です。

・ワンガヌイ国立公園

人気のハイキングコース、グレイトウォークの中のひとつ「ワンガヌイジャーニー」がある国立公園です。
このハイキングコースはカヤックで川を下るところもあり、川遊びが好きな方は必見です。

・エグモント国立公園

北島の西側に少し飛び出ているエリアにある国立公園で、マウントタラナキという富士山によく似た形の山があります。

この山は映画「ラストサムライ」で富士山の代わりとして出てきた山で、この国立公園内で撮影されました。

南島

・エイベルタスマン国立公園

南島の北部にある国立公園で、グレイトウォークの一つ「エイベルタスマンコーストウォーク」があります。
美しいブルーの海と大きなシダなどのニュージーランド特有の植物、両方を楽しむことができる素敵な場所です。

・カフランギ国立公園

カフランギとは先住民マオリの言葉で「大切な財産」といった意味になります。
ニュージーランドの国立公園の中で2番目に大きな国立公園で、太古の昔、ニュージーランドがまだ海の底にあったころの地層も多いです。
ニュージーランドで一番古い化石(5億4000万年前のもの)も発見されているそうです。

・ネルソンレイクス国立公園

南島の北部に位置する国立公園で、Lake RotoitiやLake Rotoroaといった美しい湖もあります。ネルソンやブレナムからは車で1時間半ほどで行くことができ、ハイキングやキャンプなどが楽しめます。

・パパロア国立公園

南島の西海岸北部にある国立公園で、プナカイキという町にあるパンケーキロックという、その名の通りパンケーキが積み重なったような形をしている独特な地形の岩が有名です。
2020年からグレイトウォークに追加されたハイキングコースがあります。

・アーサーズパス国立公園

こちらは南島の西と東を分けている大きな南アルプス山脈を越える峠(標高737m)の一つになります。
車でももちろん行けますが、おすすめはトランツアルパインという列車です。
クライストチャーチからグレイマウスまで1日に1往復しています。

・ウエストランド国立公園

世界遺産のテワヒポウナムに含まれる国立公園。西海岸沿いにあり、フォックス氷河やフランツジョセフ氷河といった比較的大きな氷河を見ることができます。
氷河の上を歩けるヘリハイクや8時間近く歩くと温泉に入れる山小屋などがあります。

・アオラキ/マウントクック国立公園

「アオラキ」はマオリ語で「雲を突き抜ける山」という意味です。ニュージーランドで一番標高の高い3,754mの山で、その周りには19もの3,000m級の山々がそびえ立っています。
マウントクックに登るのはかなりの上級者でなければなりませんが、マウントクックがよく見渡せる簡単なハイキングコースがあります。
マウントクックビレッジには宿泊所もあり、人気の観光地の一つです。

・マウントアスパイアリング国立公園

世界遺産テワヒポウナムに含まれます。この国立公園内で一番標高の高い山というのがマウントアスパイアリングで、唯一これがマウントクック国立公園以外で3,000mを越えています。
橋から飛び込むのに人気がある(私は絶対やりませんが)、ブループールもこの国立公園内にあります。

・フィヨルドランド国立公園

ニュージーランドにある14の国立公園の中で一番大きな国立公園で、こちらも世界遺産テワヒポウナムに含まれています。
広大な南極ブナ林が広がり、さらに氷河によって削られてできた壮大な谷などもあり見どころ満載です。

有名なフィヨルド、「ミルフォードサウンド」や「ダウトフルサウンド」といった観光地があります。

・ラキウラ国立公園

こちらはニュージーランドの南島よりさらに南にある小さな島、スチュワート島のほとんどの国土がラキウラ国立公園になります。
グレイトウォークの一つ、ラキウラトラックがあります。
スチュワート島には船もしくは飛行機で行くことができます。
スチュワート島についての記事はこちら→スチュワート島ってどんなところ?

さいごに

ニュージーランドの大自然についてご紹介してきました。行ったことがないところも多いのですが、いつか全部制覇したいと思っています。
ニュージーランドを訪れる際にはぜひ豊かな自然と触れ合ってみてください。